転職時期を決めよう
転職するタイミングは1年のうちどの時期でも良く、自身の仕事状況に合わせて転職時期を決めることが普通です。しかし、仕事の状況と併せて考慮したいことは、賞与の時期です。ここでは外資系などの賞与の出ない企業に勤めている方には参考にならないかもしれませんが、日本企業のビジネスマンには是非とも考えてほしいところです。また、査定期間に勤務した場合に退職日に関わらず満額支給する会社もありますので、その場合はこの限りではありません。
賞与は6月と12月
賞与が支払われる時期は、一般的には6月と12月が多いでしょう。この6月と12月のどちらかの月末を退職日とすることをオススメします。その理由はもちろん、賞与を満額貰って退職するためです。仮に6月に賞与を貰って、6月末で退職し、7月から新しい職場で勤務するとします。その場合は新しい会社の12月の賞与の査定期間に該当する4月〜9月末までのうち、7,8,9月の3ヶ月間を勤務することになり、賞与は全額の半分を貰うことができるわけです。したがってこの年の賞与については、前職上期の満額と次の職の下期の半額を貰うことになります。
賞与月以外で退職する場合
前述の例で、今度は5月に退職したとします。その場合、前職上期はゼロ、次の職の下期は4/6を賞与としてもらうことになります。また7月に退職する場合は前職上期の満額と、次の職の2/6をもらうことになります。このことから、賞与月の月末を退職日とし、賞与を満額もらって退職することが金銭面ではもっとも理想的と言える訳です。
業界を決めよう
転職先の業界を決めましょう。業界知識、業務知識においてこれまでの経験を活かすのであれば、その業界の中から転職企業を絞り込むことが良いでしょう。例えばITベンダーにおいてパソコンを製造、販売するメーカーに対し、生産管理システムの開発経験があったとします。生産管理システムの開発経験から習得した業務知識は、生産管理を行っている業務においておおよそ応用が利きます。その場合、どのような製品を製造するかに関わらず、工場にて品物を生産し、それをITシステムで管理している企業であれば、あなたの経験は大いに役立つはずです。そのような視点から、あなたがこれまで経験した仕事において、応用を利かせることが可能と考える業界を絞り込むのです。
未経験業界で働きたい
これまでの仕事はさておき、新しい業界で、新しい職種で仕事をしたいと考える場合も当然あります。例えばこれまで、携帯電話のデバイス設計を仕事とし、新しく不動産業界で営業をしたいとします。この未経験な領域に挑戦するときに知っておいてほしいことは、未経験ながらもこれまでの仕事の経験をどのように活かすかが重要、ということです。本当に未経験で、入社してゼロから勉強しなおす必要がある人材がいた場合、ほぼ入社することは不可能です。なぜならば、それは新卒で採用できるからで、年齢的に不利になる人材をわざわざ雇用する理由が無いからです。したがって、心機一転と新しい業界で仕事をしようと安易に考えるべきではなく、あくまで自身のこれまでの経験から、自分の武器、得意な仕事、アピールできる実績を小さなことでも良いので整理し、それが応募先の企業においてどのように役立つかを考えることが重要なのです。携帯電話のデバイス設計と不動産営業、これらに共通点を見出し、どのように活かすのかを考えましょう。